月曜に引き続いて電子書籍のゆる〜い知識を書く。
ぼくが全然知らなかったので、ゆるくてスミマセン。

電子書籍は字と図版をひとまとめにして美しくレイアウトするためのファイルにして売られている。
このファイルの形式がいくつかある。

Sachsenspiegel

PDF

まず、役所のサイトに行くとペーパーが電子化しているので有名なPDF形式がある。

拙著「文字コード【超】研究」の電書版もPDFで売られている。

文字コード「超」研究 改訂第2版【委託】 - 達人出版会

ラトルズネット / 文字コード「超」研究 改訂第2版

PDFは古株だけに対応ソフトウェアが多い。
iOS(iPhoneおよびiPad)ではGoodReaderというのが有名だ。
ぼくは日本製のComic Glassというのを使っている。
Androidでも、PCでも、Macでも読める。

EPUB

次にEPUBという形式がある。
これは電子書籍のデファクト・スタンダードになっている。

自由独立作家同盟の同人誌群雛(ぐんすう)は、BCCKSのサイトではEPUB形式で売られている。

月刊群雛 (GunSu) 専門店 - Powered by BCCKS / ブックス

iOSでは標準のiBooksアプリで読める。
Androidでも、PCでも、Macでも読める。

AZW/mobi/AZK

ここからがややこしいのだが、Kindleストアでダウンロード販売出来るファイルはAZW形式と言う。
これは、Mobipocketという電子書籍のために開発されたmobi形式にKindle独自のDRM(コピー・プロテクト)を付加したものだ。
(Wikipedia調べ)

mobiファイルはiOSで読めない。
ということで、AmazonのKindleストアは、iOS用にはAZKという別の形式のファイルを配信しているそうだ。

サポート - まんが家 青木光恵の公式サイト|うさぱらーず

「スマホで光恵ちゃん」をiOS版のKindleアプリで読みたい場合は、Amazonで購入する方が良い。
苦労してmobiファイルをAZKファイルに変換することもできるが、大変だそうだ。



ただしAmazonで買ったコンテンツは当然、Kindle端末またはKindleアプリでしか読めない。

Kindleでちょっと困るのが、PC/Macで読めないことだ。
ぼく個人の感覚では、電書はパソコンで読むのが読みやすい。
画面が立つからだ。
寝床でもMacbook Airで読むのがラクチンに感じる時がある。
Kindleアプリは、英語版はPC用に出ているのだが、日本ではなぜかいつまで立っても出ない。
このへんが面倒だ。

他にもいろいろ形式があるが、よく知らない。



さて、コンテンツの方から見てみる。

「スマホで光恵ちゃん」はパブーでEPUB、mobi、PDFで買える。
ぼくは愛用しているComicGlassアプリで読めるPDFで買っている。

パブーでmobiファイルも買えるし、苦労すればiOS用のファイルに変換出来るが、間違いなくKindleで読むためにはAmazonで買ったほうがいい。

「スマホで光恵ちゃん」の場合はパブーで買うと「連載購読」という形になって、月額500円(1冊250円)になる。


一方、AmazonでKindle版を買うと1ダウンロード290円なので、40円高い。

なお、「群雛」は上で書いたようにBCCKSではEPUB版を売っているが、AmazonではKindle版が売っている。

こっちは「スマみつ」とは逆で、BCCKS − EPUB版が840円でAmazon - Kindle版が800円と、後者の方が40円安い。

ぼくは「スマみつ」はパブーでPDF版を、「群雛」はBCCKSでEPUB版を買っている。
DRMが掛かっていないからだ。

PDFにも、EPUBにもDRMは掛けられる。
ただ、パブーやBCCKSは主義としてDRMを掛けていないだけだ。
なお、AmazonでKindle本を出すときも、DRMを掛けない選択をすることは出来る。

ぼくは別に本を違法コピーしたり、違法アップロードしたりする気はさらさらないが、供給側の理由で急に読めなくなるかもしれないDRMつきの電子書籍はちょっと買うのが億劫である。
なので同じ本がDRMなしで買える場合は、少々高くてもそっちを買いたい。

音楽も長い間DRMつきが当たり前で、DRMがついていないストアは日本から買えなかったりする状態が続いていたが、最近はDRMなしが主流になっている。
電子書籍もだんだんそうなっていくのではないだろうか。