さいきん、人の情報をショーバイのために使おうというビッグデータという考え方がある。
たとえば、電車に乗るのに電子マネーを使うと、誰がいつどこからどこに行った、というデータがサーバーに残る。
たとえば、電車に乗るのに電子マネーを使うと、誰がいつどこからどこに行った、というデータがサーバーに残る。
このデータを、
あと、本人が承諾すればいい、という話もある。この場合、
「ポイント特典を得るために、次のポリシーに同意して入会しますか?(はい・いいえ)」というダイアログボックスが出て、スクロールしないと読めない字でいろいろ難しいことが書いてある。
「はい」というボタンを押すと、小さい字に全部同意したことになる。
これもオプトイン方式である。
あんなの、ぼくも含めて情弱の人は全部読まないで、ホイホイ押してしまう人が大多数であろう。
だから、自分の想像を超えて、予想以上にみんな自分の情報の商用活用に協力している。
最近は無料のサービスが多い。
SNSとか、巨大なサーバーを使って、何を財源に運用しているのか、謎が多い。
最初は広告という、「こっち側」の人間が知らない情報を「向こう側」から送りつけてくる(その結果「こっち側」の気が乗ればビジネスが発生する)のが基本かと思っていた。
しかし、最近はデータマイニングという「こっち側」の情報を「向こう側」がしれっと吸収してお金に換えるパターンもあるのだ。
ところで、みなさんは個人情報はどこまで守りたいだろうか。
こういう話をするとすぐに「お前のプライバシーなんか別に興味ないよ」、「プライバシー・マニア乙!」という、例のあのインターネット的な反応をされることが多い。
ということで、どれほどの実害が「こっち側」にありうるのか、考えておく必要がある。
ぼくの考えでは以下のようになる。
不当に情報を使われると困る
こういう問題は「向こう側」の人、業者の人や犯罪者の人は「やる気まんまん」であるので「ちょっとは遠慮してくださいよ」と言ってもムダであろう。
であれば「こっち側」で自衛する必要がある。
が、これがなかなかムズカシイ。
いちおう対策を考えると
どれも無理があると思う。
ではどうすればいいか。
結論が出ない。
ただ、思うんだけど、こういうことが続いていると、ぼくたち「こっち側」の情弱たちは、「何か分からないけど、怖いね」、「気持ち悪いね」というストレスがたまってくる、ということだ。
コンピューターやインターネット、情報社会というものに、ネガティブな印象がたまってくるので、景気が悪くなると思うのである。
高度な社会というのは、分業と集中で成り立っているので、他の分野の専門家への信頼がないと栄えないのではないか。
ただ、上にも書いたが、「やる気まんまん」の人は、ぼくなんかがこんなところで何を言っても聞く耳を持たないだろうとも思う。
- 誰がいつどこからどこに行った、というところまで、商用利用していい
- 名前を削れば、何歳ぐらいの男性が(または女性が)いつどこからどこに行った、というところまでだったらいい
- 名前、性別、年齢を削れば、何者かがいつどこからどこに行った、という情報は利用していい
- 全部ダメ
あと、本人が承諾すればいい、という話もある。この場合、
- 基本は提供してしまうけど、特に申し立てれば提供しないこともできる(オプトアウト方式)
- 基本は提供しないけど、特に申し立てれば提供することも出来る(オプトイン方式)
「ポイント特典を得るために、次のポリシーに同意して入会しますか?(はい・いいえ)」というダイアログボックスが出て、スクロールしないと読めない字でいろいろ難しいことが書いてある。
「はい」というボタンを押すと、小さい字に全部同意したことになる。
これもオプトイン方式である。
あんなの、ぼくも含めて情弱の人は全部読まないで、ホイホイ押してしまう人が大多数であろう。
だから、自分の想像を超えて、予想以上にみんな自分の情報の商用活用に協力している。
最近は無料のサービスが多い。
SNSとか、巨大なサーバーを使って、何を財源に運用しているのか、謎が多い。
最初は広告という、「こっち側」の人間が知らない情報を「向こう側」から送りつけてくる(その結果「こっち側」の気が乗ればビジネスが発生する)のが基本かと思っていた。
しかし、最近はデータマイニングという「こっち側」の情報を「向こう側」がしれっと吸収してお金に換えるパターンもあるのだ。
ところで、みなさんは個人情報はどこまで守りたいだろうか。
こういう話をするとすぐに「お前のプライバシーなんか別に興味ないよ」、「プライバシー・マニア乙!」という、例のあのインターネット的な反応をされることが多い。
ということで、どれほどの実害が「こっち側」にありうるのか、考えておく必要がある。
ぼくの考えでは以下のようになる。
不当に情報を使われると困る
- クレカの番号を取られると勝手に買い物をされてしまう
- 住所氏名、性別、生年月日を取られると、サラ金で勝手に借金をされたりしてしまう
- (特に若い女性の場合)性的な目的で自分にアプローチする人の標的になる
- 自分になりすまして悪行をする人がいる
- 1回きまぐれにエロいコンテンツを買ったぐらいで、一生エロいコンテンツの広告を送りつけられつづけるのはキツい
- ハゲている人が増毛剤を買った場合など、どんどん増毛剤のDMや試供品を送られてしまい、他の人にそれを見られてしまう
- 病気の薬を買うと、体が弱いという情報がパーッと広まって、安価な保険に入れなくなる
- 迷惑メール、迷惑電話など、受け取ってそれを断り、削除するだけでもストレスである
- 悪意で情報を使う人が、善意の業者のサーバーをクラックして、自分の情報が不要に流出する危険がある
- 善意の業者に技術的瑕疵があって(共用サーバーに個人情報を載せたり、ノートパソコンを電車に置き忘れて来たりして)流出する危険がある
- 自分が「承諾」したことが、どれぐらいのリスクがあるのか、人は事前にそれほど厳密に察知できない
- いつもいつもセキュリティに気を配って、ネット犯罪者の先を越すのは難しいし、そのために費やせる時間と労力には限界がある
こういう問題は「向こう側」の人、業者の人や犯罪者の人は「やる気まんまん」であるので「ちょっとは遠慮してくださいよ」と言ってもムダであろう。
であれば「こっち側」で自衛する必要がある。
が、これがなかなかムズカシイ。
いちおう対策を考えると
- 何が起こるかわからない、自分で自分の情報をコントロールできない以上、ネットとかもう使わない(かつて使わなくてもやってこられていたのだから)
- しょうしょうイヤなことがあっても我慢する。スルースキルを付けて対応する。気にしていたらキリがないのでリスクには目をつぶる
- ネットを使ういじょう猛勉強してセキュリティの専門家になって、最小のリスクで最大のベネフィットが得られるように細心の注意を払って自分の情報を運用する
どれも無理があると思う。
ではどうすればいいか。
結論が出ない。
ただ、思うんだけど、こういうことが続いていると、ぼくたち「こっち側」の情弱たちは、「何か分からないけど、怖いね」、「気持ち悪いね」というストレスがたまってくる、ということだ。
コンピューターやインターネット、情報社会というものに、ネガティブな印象がたまってくるので、景気が悪くなると思うのである。
高度な社会というのは、分業と集中で成り立っているので、他の分野の専門家への信頼がないと栄えないのではないか。
ただ、上にも書いたが、「やる気まんまん」の人は、ぼくなんかがこんなところで何を言っても聞く耳を持たないだろうとも思う。