Perlの話。
今回も拙著『すぐわかるオブジェクト指向Perl』の古くなった部分を補完するシリーズである。

ここまでのあらすじ。
同書では非標準モジュールCalendarをCPANコマンドでインストールすることを教材で使っていたが、それが出来なくなってしまっていた。
イジハピ! : 【第508回】『すぐわかるオブジェクト指向Perl』補遺〜CalendarモジュールがCPANから入らない?

そこで、tarball(tar.gz形式で圧縮したファイル)をインストールするやり方を紹介している。
前回は、Ubuntu Linuxにmakeコマンドを手打ちしてインストールするやり方を紹介した。
イジハピ! : 【第518回】Perl: CPANモジュールをtarballからインストールする(UNIX、root編)

今週は、Mac OS Xにcpanmコマンドを使ってインストールするやり方を紹介する。
ここまで読んで何のことか分かった人、あるいは、特に興味がない方はこの先読まないでいいです。

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さて、今週はMacを使う。
MacのOSは「OS X」と言う。
以前は「Mac OS X」と言っていたが、正式名称からMacが取れたそうだ。
でもこの変更、ずいぶん以前に行われていて、いつまでたっても普及しないから、やっぱり「Mac OS X」と言う方が適切という説もある。

OS XはBSDの流れを組むUNIXである。
標準のシェルもbashであるから、Ubuntuとほぼ同じ手順で操作できる。
逆に、Macで出来ることはUbuntuでも出来る。
(今週の手順も、Ubuntuでもcpanmコマンドさえインストールすれば使える。こっちの方がはるかに簡単である。)

今回はこれでcpanm(cpanminus)を使う。
cpanmはmiyagawaさん作の非標準コマンドで、標準のcpanコマンドの後継のひとつである。
cpanにできないのに、cpanmにできることの一つとして、tarballを直接インストールできる。

では早速やってみよう。

■自分用のPerlのインストール

ぼくはまず、先日書いた以下の手順に従って、自分用のPerl及びmakeコマンド、cpanmコマンドをインストールした。
イジハピ! : 【第397回】MacのPerlで本気出す
ちなみに5.18.2をインストールした。

■Calendarモジュールのインストール


ではcpanmコマンドを使ってtarballをインストールする。

CalendarモジュールのCPANページから、tarballのURLをゲットする。
Calendar - search.cpan.org

右にtar.gzファイルのハイパーリンクがあるので、右クリック(二本指クリック)してURLをコピーする。
http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/Y/YE/YEWENBIN/Calendar-v0.4.2.tar.gzである。

で、これを使ってインストールする。
$ sudo cpanm http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/Y/YE/YEWENBIN/Calendar-v0.4.2.tar.gz

インストールされる。

超絶お手軽!
先週のと同じテストスクリプトが動作したら成功。