以前も同じお題で書いたが、カタカナ語を日本語の文章に入れるときはどうするか悩む。
前回は動詞と名詞をどうするかで悩んだ。
具体的にはシリアライズとシリアライゼーション、ローカライズとローカリゼーションのような言葉を、どっちかに統一するか、両方使うかだ。
あと、「いまの若者のリアル」と言った、形容詞realをあえて名詞的に使う用法も気になる、といったことを書いた。
今日は発音のことだ。

前回は動詞と名詞をどうするかで悩んだ。
具体的にはシリアライズとシリアライゼーション、ローカライズとローカリゼーションのような言葉を、どっちかに統一するか、両方使うかだ。
あと、「いまの若者のリアル」と言った、形容詞realをあえて名詞的に使う用法も気になる、といったことを書いた。
今日は発音のことだ。

まず、末尾の音引き(長音記号。「ー」)を削るかどうかという問題がある。
理工系書ではコンピューターをコンピュータ、コンストラクターをコンストラクタと書く。
ぼくはこれが苦手でしょうがない。
英語をカタカナにする時点で一段分かりにくくなっているのに、さらに分かりにくくする必要があるのだろうか。
はっきりした欠点もある。
ローラー(roller)と、ローラ(Rola 人名)が同じになってしまう。
コンストラクターメソッドと書く場合は、constructorという言葉は語末にこないので音引きを取るべきか、それとも単独のコンストラクターにあわせてコンストラクタメソッドとすべきか分からない。
絶対にキーをキ、コピーをコピとは書かない。
ということはある程度、いい感じに音引きはつけるのだ。
ペーパーとペーパはどっちが正しいのだろうか。
ペッパーはペッパになるのだろうか。
短い言葉はつけないという説もある。
じゃあシンタックスシュガーはシンタックスシュガが正しいと思うのだが、見たことがない。
見たことがあるので一番おかしかったのがラッパ(wapper)というので、これは日本語の喇叭が浮かんできてしょうがなかった。
十分短いのになぜラッパーと伸ばさないのだろうか。
逆に、音引きを略す美点が良く分からないのである。
1バイトでも節約したかった半角カナ時代の名残りなのだろうか。
伸ばすべき言葉は伸ばすようにこれからドンドン変えていくべきだと思う。
マイクロソフトのUIが最近(Windows 95あたりから?)コンピューター、プリンターと伸ばすようになってきた。
さすがに売れている企業は日常感覚があるということだろうか。
話は変わるが、コンストラクターメソッド、シンタックスシュガーと書いたが、これらの複数の英単語が並ぶ言葉はどうするべきだろうか。
マイクロソフトはコンストラクター メソッド、シンタックス シュガーと半角ブランク空けている。
これがぼくは見やすくて好きなのだが、コンピューターの世界では圧倒的に少数派だ。
IBMのマニュアルではディスク・ドライブのように中黒(ナカグロ。「・」)で空けている。
IBMのマニュアルは大体において生硬な言葉が多くて読みにくい。
オライリーの技術書ではシンボリックリンク、リストコンテキストのように何も空けないようにしているそうだ。
個人的にはマイクロソフト式がいいと思うが、組版上面倒くさいそうだ。
英単語を区切らないとノートラップと言う言葉がノー トラップなのか、ノート ラップなのか分からない。
人間はすごいスピードで字を読んでいるので、ちょっとでも目が留まるのは避けたいと、いつも心を砕いているのに、こんなことで読む人が詰まるのはくやしい気がする。
(閑話休題、がんばって気を使うことをなぜ「心を砕く」とか「腐心する」とかなんとなく自分の心を犠牲にするようなニュアンスの言葉で書くのだろうか)
岩波新書に『認識とパタン』というすごく面白い本があるが、このパタンとはパターン(pattern)のことだ。
しかしパタンと書いているのは、著者にこだわりがあるのだろう。
普通の日本人は、パターンというときタの後ろの伸ばし棒にストレスを置くが、英語として正しくはパにストレスを置く。(Macmillan Dictionary)
最近気になるのがrenewalという言葉で、リニューアルと書くのが普通だと思うがぼくはリニューワルが正しいと思うのだ。
でもMacmillan Dictionaryで調べると、リニューアルでもリニューワルでもなく、リニューウゥみたいな音に聴こえる。
しょせん英語をカタカナに移す以上、マガイモノであって、限界があるということだろう。
エネルギーとエナジー、ビタミンとヴァイタミンの問題もある。
これは科学用語は昔はドイツ語、最近は英語読みが多いからである。
いまさら変更はもう無理だろう。
なんでも英語読みにすればいいわけではなくて、ギリシャの哲学者のプラトン(Πλάτων)はギリシャ読みだとプラトーン的な感じだと思うが(Wiktionary)英語読みだとPlatoでプレイトーになる。
日本語の方が正確である。
(プラトンはもともとレスリングの選手だったころ、先生に背中が広い(πλατύς)からそう呼ばれていたということだが、これは英語のplateauと同じ言葉なのだろうか)
ところで、Amazonで「プラトン
」で検索すると新潮文庫版が出てこない。
新潮文庫版を引くには「プラトーン
」で引かないといけない。
これは大問題だと思う。
日本人が外国人の名前をどう発音するかによって、違う著者にジャンル分けされてしまうのである。
検索の世界では、コンピューターの技術であいまい検索が出来ているが、アマゾンでは出来ないらしい。
図書館とかどうしてるんだろうか。
(なお、アマゾンでプラトーンを引くと戦争映画のプラトーンも出てくるが、これはPlatoon(小隊)という意味であって全然違う言葉である。)
理工系書ではコンピューターをコンピュータ、コンストラクターをコンストラクタと書く。
ぼくはこれが苦手でしょうがない。
英語をカタカナにする時点で一段分かりにくくなっているのに、さらに分かりにくくする必要があるのだろうか。
はっきりした欠点もある。
ローラー(roller)と、ローラ(Rola 人名)が同じになってしまう。
コンストラクターメソッドと書く場合は、constructorという言葉は語末にこないので音引きを取るべきか、それとも単独のコンストラクターにあわせてコンストラクタメソッドとすべきか分からない。
絶対にキーをキ、コピーをコピとは書かない。
ということはある程度、いい感じに音引きはつけるのだ。
ペーパーとペーパはどっちが正しいのだろうか。
ペッパーはペッパになるのだろうか。
短い言葉はつけないという説もある。
じゃあシンタックスシュガーはシンタックスシュガが正しいと思うのだが、見たことがない。
見たことがあるので一番おかしかったのがラッパ(wapper)というので、これは日本語の喇叭が浮かんできてしょうがなかった。
十分短いのになぜラッパーと伸ばさないのだろうか。
逆に、音引きを略す美点が良く分からないのである。
1バイトでも節約したかった半角カナ時代の名残りなのだろうか。
伸ばすべき言葉は伸ばすようにこれからドンドン変えていくべきだと思う。
マイクロソフトのUIが最近(Windows 95あたりから?)コンピューター、プリンターと伸ばすようになってきた。
さすがに売れている企業は日常感覚があるということだろうか。
話は変わるが、コンストラクターメソッド、シンタックスシュガーと書いたが、これらの複数の英単語が並ぶ言葉はどうするべきだろうか。
マイクロソフトはコンストラクター メソッド、シンタックス シュガーと半角ブランク空けている。
これがぼくは見やすくて好きなのだが、コンピューターの世界では圧倒的に少数派だ。
IBMのマニュアルではディスク・ドライブのように中黒(ナカグロ。「・」)で空けている。
IBMのマニュアルは大体において生硬な言葉が多くて読みにくい。
オライリーの技術書ではシンボリックリンク、リストコンテキストのように何も空けないようにしているそうだ。
個人的にはマイクロソフト式がいいと思うが、組版上面倒くさいそうだ。
英単語を区切らないとノートラップと言う言葉がノー トラップなのか、ノート ラップなのか分からない。
人間はすごいスピードで字を読んでいるので、ちょっとでも目が留まるのは避けたいと、いつも心を砕いているのに、こんなことで読む人が詰まるのはくやしい気がする。
(閑話休題、がんばって気を使うことをなぜ「心を砕く」とか「腐心する」とかなんとなく自分の心を犠牲にするようなニュアンスの言葉で書くのだろうか)
岩波新書に『認識とパタン』というすごく面白い本があるが、このパタンとはパターン(pattern)のことだ。
しかしパタンと書いているのは、著者にこだわりがあるのだろう。
普通の日本人は、パターンというときタの後ろの伸ばし棒にストレスを置くが、英語として正しくはパにストレスを置く。(Macmillan Dictionary)
最近気になるのがrenewalという言葉で、リニューアルと書くのが普通だと思うがぼくはリニューワルが正しいと思うのだ。
でもMacmillan Dictionaryで調べると、リニューアルでもリニューワルでもなく、リニューウゥみたいな音に聴こえる。
しょせん英語をカタカナに移す以上、マガイモノであって、限界があるということだろう。
エネルギーとエナジー、ビタミンとヴァイタミンの問題もある。
これは科学用語は昔はドイツ語、最近は英語読みが多いからである。
いまさら変更はもう無理だろう。
なんでも英語読みにすればいいわけではなくて、ギリシャの哲学者のプラトン(Πλάτων)はギリシャ読みだとプラトーン的な感じだと思うが(Wiktionary)英語読みだとPlatoでプレイトーになる。
日本語の方が正確である。
(プラトンはもともとレスリングの選手だったころ、先生に背中が広い(πλατύς)からそう呼ばれていたということだが、これは英語のplateauと同じ言葉なのだろうか)
ところで、Amazonで「プラトン
新潮文庫版を引くには「プラトーン
これは大問題だと思う。
日本人が外国人の名前をどう発音するかによって、違う著者にジャンル分けされてしまうのである。
検索の世界では、コンピューターの技術であいまい検索が出来ているが、アマゾンでは出来ないらしい。
図書館とかどうしてるんだろうか。
(なお、アマゾンでプラトーンを引くと戦争映画のプラトーンも出てくるが、これはPlatoon(小隊)という意味であって全然違う言葉である。)