こんなブログでもたまにコメントをもらう。
うれしいことである。
じゃんじゃんコメントください。
いまのところ余裕があるので、すべて公開しているし、ほとんど返信している。

それはいいのだが、スパムコメントが来る。


ここで言うスパムコメントの、自分なりの定義をすると、「自分の商業的目的のために、特にぼくのブログに興味も関心もない人が、コメント欄を使って宣伝をすること」だ。

で、本サイトのポリシーとしては「ぼくが主観でスパムであると感じたコメントは、特に断りもなく勝手に削除する」ということとする。
ご了承ください。

というのは、最近のスパムコメントは手が込んでいて、パッと見でスパムかどうかわからないのがあるからだ。

昔はスパムというとガッとエロいことがガーガー書いているか、全部英語であった。

ぼくは会社も外資系であるし、そこそこ国際的な方だと自分では思っているが、ツイッターやブログで英米系の人に絡まれて、最初から最後まで英語でメッセージをもらうと「ああ、またスパムかな・・・」と思うようになってしまった。
悲しいことだ。
でもそれぐらいの蓋然性で英語のメッセージはスパムのことが多い。
それこそLivedoorブログの設定にも「英語だけのメッセージは最初からはじく」という欄もあるのだ。
ぼくはさすがにこれはオフにしている。
英語の練習で2週間に1回英語のエントリーをしているし、それこそ英語圏の同僚も友人もいるから、英語で実のあるメッセージをもらうことぐらいあるだろう。
あと、こういう対策をすると、ワルイヒトはかえって「特定の漢字コードを入れる」などというワザを使うだろうと思ったのだ。

エロいコメントはなくなった。
あれは一見してダメなコメントだと分かるので、「生きている」ブログだとバンバン削除されてしまうので下火なのではないだろうか。
しかし、更新する人がやる気がなくなって、閉鎖するやる気もなく放置されているブログでは、狂ったようにエロいコメントが猖獗を極めている。

最近増えたのが、一見フレンドリーなコメントだ。
「素敵なブログですね! ウンウンとうなずきながら読みました! よろしかったら私のブログも見てください!」と、それだけかわいらしい女名前で書いてあって、リンクをクリックしてみると(してみるなよ!)ガッとした「情報商材・アフィリエイトサイト」だったりする。
(付記:ナチュラルに、心からこういうコメントをくださるのはもちろん大歓迎ですw)

こういうのは、ブログの文章とハンドルネームで検索してみると面白い。
3万件以上同じ文章であちこちのブログに無差別でコメントしているのだ。
機械がやっているのだ。

そのブログじたい、機械が生成した意味のない言葉が羅列したブログ(ワードサラダ)であったり、人のブログの文章を機械的にパクっているブログだったりする。

たまに見て面白いのが面白いのが
★★★ビックリ!長期金利が上昇中!?★★★
という題名がついていて、文章が
こんにちは! 最近暑かったり寒かったりしますね!
こんな日は「長期金利が上昇中」のニュースが気になったりします!
と書いてあって、そのあとどっかのニュースサイトからの、長期金利が上昇中だというニュースが引用してあって、
いかがですか!?
長期金利が上昇中については、今後もチェックして行きたいですね!
あー、お散歩でも行こうかなあ~
とか書いてある。

で、次の日の見出しは
 ★★★おやおや!矢口真里夫婦の危機!?★★★
などと書いているのである。

完全に機械が生成した文章だと思うのだが、あまりにもしょうもないのでたまにぼうっと読みふけってしまうことがある。
(ぼくだけですか)
前後の地の文が、そこそこ練られているのが面白い。

で、こういうブログのコメント欄、トラックバック欄が別の商用ブログへのリンク付きのコメントスパム、トラックバックスパムであふれかえっているのである。

電脳通信対戦だ!

こういうのを見ると、ブラッドベリ『火星年代記』の「優しき雨ぞ降りしきる」の章を思い出す。(微妙にネタバレになってしまったが)



しかし、いくら機械がブログを投稿して、機械がコメントスパムしても、何にもならない。
というのは、機械はものを買わないし、お金も払わないからだ。
電気代だけ損である。

でも「アフィリエイトで『夢』の実現を!」、「完全自動化であなたもブログで大儲け!」みたいな「本」は売れるし、そういうソフトは売れる。
そういう商売が役立つ以上、そういうサイトは今後も増え続けるであろう。

気になるのはインターネット自体がS/N比が下がってどんどん使いにくくなることだ。
でも、偽のアマゾン(アマゾンのアフィリエイト「しか」ないブログ)はいつのまにか駆逐されてしまったし、今度は「2chまとめアフィサイト」も検索に出てこなくなるという話であるから、早晩対策はされるであろう。

検索に出てこないだけで、知らないところで稼働しているのかもしれないが、検索に出てこなければ、ぼくにとってないも同然である。
それはそれで、また別の問題があるが。



Subscribe with livedoor Reader
Add to Google
RSS
このエントリーをはてなブックマークに追加