さて、一昨日のライフログの話の続きである。



前回のまとめはこういうことである。
・人生を記録すると役立つし面白い。これを最近ライフログという
・ライフログはiPhoneを入力装置とし、クラウドをストレージとすると簡単である
・ぼくはTwitterをベースにしている。時間軸で並ぶのがよい
・Twitterでライフログをするには、非公開のサブアカウントを作って使い分けるとよい
・その場合、サブアカごとにiPhoneのTwitterを分けてしまうと簡単

さて、Twitterにライフログを始めると、当然それを蓄積してまとめて読んだり、分析したりしたくなるが、いまいちこの決定打がない。
Twitterをまとめるといえば、オンラインサービスのツイログが有名である。これは、世間に情報を発信する(ひとり言を共有する)タイプの、いわゆる普通のTwitter、表Twitterであれば非常に便利だ。ただし、非公開アカウントは使えないので、ライフログとしての裏Twitterには使えない。

次に自分のTwitterを全部Evernoteに送ってくれるシステムもある。ツイエバtwit2srcなどだ。どっちも日本のサービスだというのがすごいね。日本人は平安時代の日記文学のころから情報を収集するのに長けている民族なのだろうか。(なおここでEvernoteというものが説明なく出てきたが、これもそのうちぼく流のぬるハックで研究したい)

これで用が済みそうなものであるが、ちょっと不満がある。というのは、上のサービスを使うと1つのアカウントから出た情報が1つのノートにまとまるということだ。ぼくとしては、複数のアカウントの情報を時系列に並べたいのである。具体的には、位置情報のアカウント、家計簿のアカウント、体重のアカウント、ランニングのアカウント、グルメ情報のアカウント、写真のアカウント、そしてオヤジギャグをつぶやく表Twitterがある。これらの情報を簡便につぶやく方法はおいおい研究するが、これらの情報を、タイムラインとしては分けながら、自分用にピックアップして時系列でまとめたい。

どこそこに行って>>何を食べて>>何を買って>>どう思ったという流れを、別々のアカウントにつぶやいたとしても、1つにまとめたい。時々刻々と私ニュースをいろんなチャンネルから編集して表示したいのである。支出や、食事や、移動を記録するだけで、人生の流れが分かる。これを支出は支出、食事は食事とまとめると、流れにならない。

流れを一本化する方法として、ぼくが知っている方針は2つあって(1)アプリに送る方法(2)iftttを使う方法である。

まず(1)アプリに送る方法を研究する。

ツイエバやtwit2srcはツイートをEvernoteに転送して、それをEvernoteアプリ(公式のものや、サードパーティのもの)で見るが、そうではなく、特定のアカウントのツイートを時系列で一覧表示してくれるアプリを使う。

有名なのがiPhoneのMomentoである。



これは複数のアカウントのTwitterや、写真サイトのInstagramなどを時系列に並べて表示してくれるものだ。アプリの見た目が美しいので有名だ。

不満としては、iPhoneで見るしかない、ということだ。Momentoの情報をEvernoteに保存したり、PCに吸い上げたりする方法はない。

また、最近はPatchlifeというのもある。



ももひき人生、みたいな名前であるが、人生のパッチワークを作るというイメージであろうか。これはPCでも公式サイトから同じ情報を見られるから、Momentoよりも使い勝手が良いが、まだ対応サービスが少なく、アプリの見た目の洗練度という点では若干Momentoに劣る。今後に期待である。

しかしながら、(2)iftttを使う方法がぼくにはしっくりきた。



iftttというのはちょっと頭がおかしいみたいな名前だが、これはさまざまなWebサービスを好きなタイミングで好きなサービスに転送するサイトである。とりあえず名前が覚えにくいので、まずは何回か口慣らしして覚えた方がよい。

アイエフティーティーティー。

アイエフティーティーティー。

もういいですか。
ちなみに、なぜこういう名前かと言うと、If This Then That(この状況が起こったらあれをやる)という意味だそうだ。
基本的にインターネットを見張っていて、何らかの動き(トリガー)があったらそれをキャッチして、事前に登録しておいたアクションを起こす。
具体的にいうとこういうことができる。

Facebookのプロフィールの写真を変えたら、Twitterの写真も連動して変える(derickjacksonさんの作品)



Google Readerに星を付けたら、Evernoteのノートに転送する(dhowlandさんの作品)



自分のツイートをGoogle Calendarにまとめる(veizguyさんの作品)



どうです、すごいでしょう。
すごいだけじゃなくて、なんだか楽しそうである。
プログラミングを初めて覚えた時の、原初的な感動がここにはある。
しかも、実際に役立つものが比較的ホイホイすぐ出来そうである。

上のように、腕自慢の人は出来た設定を公開してもいいが、しょうもない設定の場合は別に公開しなくてかまわない。実際、ちょっとした設定で望みのことができてしまうケースが多いだろう。

検知元、送信先として、非常に多くのサービスをサポートしているが、それでもサポートしていないサービスは結構ある。
たとえばグルメ情報SNSのmiilはサポートしていない。iftttはアメリカのサービスであって、miilのような日本産のサービスがサポートされる可能性は少ないだろう。
しかしながらTwitter経由で拾うことは可能である。特定のハッシュタグだけに反応させることもできるので、#miilというハッシュタグのツイートだけをまとめることも可能である。便利だ!

ぼくは単純に、家計簿ツイートと食事ツイートをEvernoteに転送している。1ツイート1ノートになってしまうので、毎朝「朝タスク」(これもそのうち紹介する)で1つのノートにマージしている。非常にダサい感じだが、これでも効果は絶大である。

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