デジカメを買うとなったら、同時に買うと決めていたものがある。
Eye-Fiだ。



見た目はSDメモリーカードであって、じっさいSDメモリーカードなのだが、それだけではなくて、Wi-Fiもついている。
まず、Wi-Fi子機として機能して、同じ無線LAN環境にあるPCやスマホに画像をドンドン転送する。
撮ったらすぐに転送してしまうので、デジカメの容量を気にせずに済む。
(サムスンMV800のようにmicroSDしか使えない場合は使えないので注意が必要だ。)

そして最近のモデルはWi-Fi親機としても機能するので、野外であってもデジカメからスマホにドンドン転送する。
これは便利だわーと思ってカメラと同時にポチった。
カメラ(EX-ZR1000)は発売前予約だったので、じっさいにはEye-Fiの方が先に届いた。
うれしくて、意味もなく開けてみたりしていた。

それで、デジカメを起動すると、「Eye-Fiを有効にする」あとライバル機の「FlashAirを有効にする」と書かれている。
ここがぼくのバカなところだが、さっそくデジカメに突っ込んでフォーマットしてしまった。

実際には付属のUSBクレードルを使って、PCで初期設定をしないといけなかった。
IMG_0008
つまり、PC必須の機器である。

初期化しても、別にかまわないとEye-Fiのサイトには書いている。
その場合は専用アプリをサイトからダウンロードするとのことなので、ぼくはそうした。

USBに接続した状態で(ぼくのPCにはSDカードスロットもついているのだが、そちらに直差しではなぜかダメだった)、専用アプリを起動して設定する。
で、この状態でデジカメにEye-Fiを入れて起動する。
で、さらに転送先のスマホ(今回はiPad miniを使用した)にも専用アプリをダウンロードして設定する。
詳しくはもう忘れてしまったが、とにかくやたらと面倒なのである。

一つ覚えているのは、iPadで基地局を設定すると、最初クルクルひまわりマークが出て、ふつうは基地局を認識するとレ点(チェックマーク)になるが、Eye-Fiの場合au電波を拾っているとこのクルクルが収まらないということだ。
この状態でももう接続しているらしい。

これが、うまく行かなかった。
一回うまくいって、なんとかデジカメの写真をiPadに同期できたのだが、すぐに「ペアリングしていないデバイスです」というメッセージが出てダメになってしまう。
何度も削除したり、再インストールしたのだが、なかなかうまく行かない。
アプリのUIもなんとなく日本語があやしい感じであって、だんだん暗い気持ちになる。
Eye-Fiへようこそ!というE-mailが何件も来るのもうっとうしい。
結局面倒になってしまって投げ出してしまった。

こういうブログや、情報サイトの紹介記事を読んでいると「最初はちょっと面倒だったが、一回つながると便利だった」的なことを書いている。
なので、ここでぼくが使えなかったなどと書くと、まるでぼくがバカみたいだ。
いや、じっさいバカなのかもしれないが、世界に発表することだろうか。
悩む。

とにかく使えなかったのである。
Eye-Fiが16GB、Class10の最新モデルだったのでこなれていないのかもしれない。
デジカメもCasioのEX-ZR1000BSAという先週発表されたばかりの最新モデルである。
真相は藪の中だが、とりあえずギブアップ。
ヤフオクでもっと頭のいい人に譲りたいと思う。
Eye-FiはSGI(創価学会インターナショナルではなくてシリコングラフィックスインターナショナル)にいた人が立ち上げた由緒ある製品なので、ぼくの使い方がマズい蓋然性が高いことは言っておく。
(Wi-Fi環境がある自宅で、Eye-Fiを親機として(ダイレクトモードで)使うのがマズかったらしい?)

Eye-Fiは断念したが、SDカードをいちいち抜き差しするのはいかにも面倒であって、間髪をいれずに東芝のFlashAirというのをポチった。
アマゾンでポチると翌日にはもう来るので危険ね。



これは、パッケージもグッと簡素で、マニュアルもペラペラだ。
前回懲りているので今回はマニュアルを正座して精読して当たった。
(大げさ)
ところが、今回はめちゃめちゃカンタンであった。

要は、デジカメに突っ込むともう電波を発信する。
iPadをWi-Fi接続するが、このときパスキーは12345678になっている。

マニュアルにも書かれているが、めちゃくちゃ危険な状態である。
他の人に使われてしまうばかりか、自分が入れないようにパスキーを変えられてしまう。
いそいでブラウザーでhttp://flashair/につなぐ。
このへんがいかにも簡素な設計であって、割り切りを感じる。
設定画面に行って、パスキーを設定して一安心。
この機種は他の人と共有させて遊ぶことも出来るので、ここではある程度人に教えやすいパスキーを入れておくといいだろう。
一般論として、なんでもかんでも同じパスワードというのはよろしくない。

こうすると、デジカメの電波が届き、パスキーを知っている人だけがアクセスできる専用のWebサイトにつながって、写真が見られる。
IMG_0009
普通のブラウザーの機能で、長タップすると画面を保存したり、クリップボードにコピーしたり出来る。
逆に、Eye-Fiのように選択転送したり一括自動転送したりは出来ない。
いちいちチマチマ見たりコピーしたりするだけ。

さて、あなたはWi-FiつきSDメモリーカードを何に使うだろうか。
プロのカメラマンのように、バンバン現場で画像をバックアップしたい場合は、Eye-Fi一択だろう。
いちいちブラウザーでタップしたりしてられないのである。

しかし、多くの場合タブレットデバイスを宴会場で広げ、
「これデジカメの写真がすぐにiPadで見られるんだよ」
「あははスゴーイ」
とワーキャーやりたい、撮った写真を大画面で見られれば良い、というのがほとんどではないだろうか。
少なくともぼくはそうだ。
で、その用途であれば、FlashAirで十分だ。
なにしろセットアップがデジカメとタブレットだけで完結しており、PCフリーなのがうれしい。
これぐらい手軽なのが良い。

この分野は他のメーカーや機種も参入しているが、一応デジカメが公式に対応していることもあり、ぼくはプロの評論家じゃないので、FlashAirで納得した。

なお、これはEye-Fiも一緒だが、デジカメから電気をもらって駆動する。
よって、電源を切ろうとしても、ZR1000の場合は「ネットワーク接続中です」というメッセージが出て、さらに強制切断するか聞かれた。
IMG_0010
電池を食うので、注意が必要だ。
また、ひまわりアイコンがクルクル回ってなかなかレにならないのもEye-Fiと共通だ。
ただ自宅であってもあっさりつながった。

さて、返す刀でもう1個デジカメのアクセサリーを買った。
レンズマンという。



SF小説ではない。
そうではなくて、ペットボトルの蓋型の物体である。



反対側にネジが飛び出ていて、これがカメラの三脚をつけるところに固定できる。
つまりペットボトルがミニ三脚(雲台というらしいが)になるのである。

ZR1000は、自分撮り機能が充実しているだけあって、ちょっとした足もついていて自立する。
しかし、いかんせん高さが低い。
ここでこんなものを使うと便利である。

まあ、うれしがっていろいろ付属品を買う、今が一番楽しい時期である。

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