英会話はもう何年もやっている。おかげで英会話の勉強法にはすっかり詳しくなった。いわゆる勉強法オタクというやつで、日々研鑽を積んでいる。英語さえできるようになれば、この研鑽の日々は終わるであろう!(トホホ)



さて、英会話の勉強は続かない。というのは、他の何についても言えることだが、英会話の勉強をしている間は他のことが出来ないからだ。外に行けば面白いことがあり、テレビを付ければ面白い番組をやっているのに、わざわざ机に縛り付けられて「郵便局はどこですか」などという文を朗誦するのは、いかにも垢抜けない。

この件について、ぼくのブレイクスルーとなったのは、会社の先輩Nさんが会議室で開いた「英語の勉強法」セミナーであった。
最初、いかにも簡単な紙一枚のテキストが配られ、参加者みんなでラジカセから流れる音声に合わせて読んだ。なんだコレ、というような、それこそ「郵便局はどこですか」式のものを会議室でモソモソ読んだのである。
で、Nさんは「簡単ですね。じゃあ、プリントを伏せて、もう一度おなじ音声を流すのでそれを真似してください」と言った。

これが、出来ない!

日本語で「『郵便局はどこですか』と言ってください」と言われて、それをオウム返しに出来ない日本人はいないであろう。小学生でも、いや幼稚園生でもほとんど出来ると思う。しかし、日本人が、"Where is the post office?"という文章を、瞬時に聞き取ってオウム返しに繰り返すことは、大の大人であってもまず出来ないのである。この練習法をreproductionというが、これが滑らかに出来ると驚くほど英会話力は上がる。

テキストを使わない英会話の練習は非常に有効だ。まず英語で言っていることの意味を取るhearing、言っているのと同時になぞるshadowing、そして、英語で言ったことを覚えて、オウム返しにするreproductionの3つを、単純な文章について行えば、聞き取る脳(ウェルニッケ野(や)という)と話す脳(ブローカ野)の両方が鍛えられる。
テキストの英語を目で見て、読んで、滑らかに読めるようになってなんとなくいい気分になっていても、いざ欧米人と話そうとすると、出来ない。脳の違う部分を鍛えていたわけである。腕相撲の試合に臨んでスクワットをしていたようなものだ。

この用途には、ALL IN ONEのようなテキスト式の音声つき教材の音声教材をテキストなしで使ってもいい。上記のNさんのセミナーは、NHKのラジオ講座、特に中学生向けの基礎英語をテキストなしで行うことを推奨していた。

が、良くしたもので最近では、最初からテキストなしで使える教材が出てきている。その代表選手が晴山陽一氏の「英語3秒速答スーパートレーニング」である。

この本を買ったら、中学を出た人であれば、本当にテキストは家に置いておいてかまわない。付属のCDを、iPodに吸い出して聞きながら散歩や通勤に出かければいい。歩きながらの英会話は本当に快適だ。新鮮な空気が吸えて、まず眠くならないのである。英語を勉強しながら、どこかに移動することも出来る。

内容は短いクイズに英語で答える、それだけだ。「Three plus Four is~?」と聞かれるので、3秒の隙間に「Seven」と答える。3秒たつと「Seven」という声がする。間違ったり、言いあぐねたりしているとアチャーと思うのである。楽しい。こういうのが何百個も入っている。

つまり英語を聞き取り、考え、英語で答えるという回路をひたすら鍛えるのである。単語は本当に中学レベルだが、使っているとグングン、いままで使っていなかった脳の部分が活性化する。脳トレ、脳スポーツの教材としても好適だ。オススメ!
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