連載の第12回。
目次案についてさらに考える。
今回は「料理法」である。
目次案についてさらに考える。
今回は「料理法」である。
料理の本は非常に確立された実用書のジャンルである。
ここまでこなれているといろいろ学ぶことが多い。
が、ここで述べるのは、一冊の本でまとまったことを述べるために、料理のレシピを説明するように出来ないか、ということだ。
たとえば「カレーライス」ということを考える。
以下のように構造化できる。
>材料を用意する
>>スパイスの材料
>>ルーの材料
>>具材
>>>肉
>>>野菜
>>>魚介類
>>>その他
>道具を用意する
>>鍋
>>フライパン
>食器を用意する
>>皿
>>スプーン
>調理をする
>>スパイスの調合
・・・
このように論理的に目次案を作って見ると、前々回述べた「玉ねぎ法」と、前回述べた「クリフハンガー法」が複合的に組み合わさっていることに気づく。
カレーを作る
>材料を用意する
>道具を用意する
>食器を用意する
>調理をする
・・・
という章立てとしては、クリフハンガー式である。
「日曜日は市場に出かけ、スパイスとルーの材料を買ってきました。トュリャトュリャ・・・」という、ロシア料理のようなものである。
個々の行動が並列に並んでいるのだ。
しかし、全体の章立てが、実は「カレー」という大目的の下に階層化されていると分かる。
さらに、「材料」という章の中に「スパイスの材料」「ルーの材料」というものが入っている。
カレーを作る>
材料を用意する>
ルーの材料を用意する>
小麦粉を用意する>
このように、個々の章は、階層化していることもあれば、
ルーの材料を用意する>
小麦粉を用意する>
脂を用意する>
水を用意する>
のように、並列になっていることもある。
拙著「すぐわかるオブジェクト指向Perl」では、この料理法的な論理構造を意識して構成した。
この本は、以下のような目次構成になっている。
(実際の見出しとは異なる)
>オブジェクト指向の材料を揃える
>>リファレンスを使う
>>>スカラーのリファレンス
>>>配列のリファレンス
>>>ハッシュのリファレンス
・・・
>>パッケージの使う
>>モジュールの使う
>オブジェクト指向を実現する
>>オブジェクト指向を使わないプログラムの書き方
>>静的クラスモジュールを使うプログラムの書き方
>>オブジェクト指向モジュールを使うプログラムの書き方
・・・
このように、最初にまず材料をそろえてから大きな料理作りを進めるような構造になっている。
また、個々の材料は並列になっていることもあれば、階層構造になっていることもある。
これは世界の事象を文章に写す段階で普通に起こることだ。
問題は、最初は材料(基礎)で後は料理作り(応用)という流れにとらわれすぎると、最初の方が退屈になるということだ。
学生が良く言う「こんな勉強何の役に立つの」というやつだ。
ということで、ある程度基礎を飛ばして応用を見せ、モチベーションを上げるようなやり方がある。
(実際には書く側のモチベーションも上げている。)
最初に完成品の料理を見せて、その後種明かしをするような方法である。
これも料理番組に良く出てくる。
ここまでこなれているといろいろ学ぶことが多い。
が、ここで述べるのは、一冊の本でまとまったことを述べるために、料理のレシピを説明するように出来ないか、ということだ。
たとえば「カレーライス」ということを考える。
以下のように構造化できる。
>材料を用意する
>>スパイスの材料
>>ルーの材料
>>具材
>>>肉
>>>野菜
>>>魚介類
>>>その他
>道具を用意する
>>鍋
>>フライパン
>食器を用意する
>>皿
>>スプーン
>調理をする
>>スパイスの調合
・・・
このように論理的に目次案を作って見ると、前々回述べた「玉ねぎ法」と、前回述べた「クリフハンガー法」が複合的に組み合わさっていることに気づく。
カレーを作る
>材料を用意する
>道具を用意する
>食器を用意する
>調理をする
・・・
という章立てとしては、クリフハンガー式である。
「日曜日は市場に出かけ、スパイスとルーの材料を買ってきました。トュリャトュリャ・・・」という、ロシア料理のようなものである。
個々の行動が並列に並んでいるのだ。
しかし、全体の章立てが、実は「カレー」という大目的の下に階層化されていると分かる。
さらに、「材料」という章の中に「スパイスの材料」「ルーの材料」というものが入っている。
カレーを作る>
材料を用意する>
ルーの材料を用意する>
小麦粉を用意する>
このように、個々の章は、階層化していることもあれば、
ルーの材料を用意する>
小麦粉を用意する>
脂を用意する>
水を用意する>
のように、並列になっていることもある。
拙著「すぐわかるオブジェクト指向Perl」では、この料理法的な論理構造を意識して構成した。
この本は、以下のような目次構成になっている。
(実際の見出しとは異なる)
>オブジェクト指向の材料を揃える
>>リファレンスを使う
>>>スカラーのリファレンス
>>>配列のリファレンス
>>>ハッシュのリファレンス
・・・
>>パッケージの使う
>>モジュールの使う
>オブジェクト指向を実現する
>>オブジェクト指向を使わないプログラムの書き方
>>静的クラスモジュールを使うプログラムの書き方
>>オブジェクト指向モジュールを使うプログラムの書き方
・・・
このように、最初にまず材料をそろえてから大きな料理作りを進めるような構造になっている。
また、個々の材料は並列になっていることもあれば、階層構造になっていることもある。
これは世界の事象を文章に写す段階で普通に起こることだ。
問題は、最初は材料(基礎)で後は料理作り(応用)という流れにとらわれすぎると、最初の方が退屈になるということだ。
学生が良く言う「こんな勉強何の役に立つの」というやつだ。
ということで、ある程度基礎を飛ばして応用を見せ、モチベーションを上げるようなやり方がある。
(実際には書く側のモチベーションも上げている。)
最初に完成品の料理を見せて、その後種明かしをするような方法である。
これも料理番組に良く出てくる。